おかげさまで、ちくもうは創立３９周年を迎えることができました。９月１日に創立記念お祝い会を行い、利用者、職員そろって創立について施設長よりお話を聞き、皆で気持ちをひきしめたところです。

ちくもう９月号便りより、創立記念日についてご紹介します。

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「創立３９周年－ものづくりは人づくり－」

９月３日はちくもうの３９回目の創立記念日です。母である創立者石田すゑは、淑徳高校で４３年間家庭科教諭として多くの生徒と過ごした後、一息つく間もなく１９７８年９月３日、６５歳の時、自宅玄関に「竹毛希望の家」と看板をかかげ心身障害者共同作業所とし、障害者福祉の道へ一歩踏み出しました。母、私、利用者３名のスタートでした。母の得意な手仕事を障害のある人達の仕事にしたい、製品を買っていただく人、見ていただく人に生きる勇気と希望を届けたい…「世の中の人のために生きたい」という夢と理想に燃えた母の小さな一歩は、自身の残された人生を障害のある人達と共に生きるという大きな夢となり動き始めました。当初は行政からの支援はなく、たいへん厳しい出発となりましたが、利用者や家族の皆さん、職員、支援してくださる多くの人から愛されて３９周年を無事に迎えることができました。

時代の変化や福祉制度の改革など、施設や障害者にとってつらく厳しいこともたくさんありますが、利用者や職員の笑顔と「ちくもうが大好き」という熱い思いに支えられて今日があることに心から感謝します。創立の精神である「ものづくり」という仕事を通して自分自身をみつめ、よりよく生きる力を育むことができます。出来上がった喜びは自信となり、一人の笑顔からたくさんの笑顔が生まれます。製品を販売することで、たくさんの出会いがあり、生きる喜びを実感し、感謝の心を育むことができます。まさに、「ものづくりは人づくり」なのです。これからも創立の精神を心に刻み、さらに地域に根差し、大空にはばたく「ちくもう」になるよう、皆さんと共に歩み続けたいと思ます。

（施設長　　芦田ふゆ子）

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