お知らせ
2023.11.14
創立45周年を迎えました
創立45周年 ― 前進あるのみ ―
9月はちくもうにとって、大切な節目の月です。
ちくもうは1978年9月3日に、創立者 石田すゑ(母)の自宅を開放し障害のある人達が働く場、心身障害者共同作業所「竹毛希望の家」としてスタートしました。「社会の人々の恩に感謝し、人のためになることをするのが報恩の生き方…という父の教えを実践するために、障害のある人の施設をつくる。」と言った母の言葉と力強いまなざしが、今も私の脳裏によみがえります。当時、母は65歳と高齢でしたが、幾多の困難を乗り越えて3名の利用者と母と私の職員2名で開所にこぎつけました。当初の作業は、母の熱い思いもあり手仕事、そして、美しく楽しみながら一人ひとりの障害に合わせて取り組める「造花」としました。リボンを使ったリボンフラワーに始まり、卒業式の胸を飾るバラコサージュ、アレンジフラワーなどの制作・販売が、皆の生きる喜びとなり、励みになりました。その後、織物、陶芸、手工芸へと発展していきます。母と共に小さな一歩を踏み出したあの日から45年…この間には、母の念願だった法人認可の取得、天皇陛下より御下賜金(ごかしきん)拝受、施設の浸水被害やコロナ禍等、喜びも試練も沢山ありました。どんな時も、多くの温かいご支援があり、皆で力を合わせて歩むことができ、今日があることに心より感謝します。現在45周年記念誌「きぼう」の発行準備を進めています。これからも一日一日を大切に。前進あるのみ。ちくもうの未来に向かって、皆さんと共に歩み続けたいと思います。
施設長 芦田ふゆ子
(ちくもう便り2023年9月号より抜粋)